書籍「学術論文の読み方・まとめ方」
学術論文の読み方・まとめ方―心理学を学ぶ人のために 単行本 – 2010/2
三井 宏隆 (著)
図書館で、借りてきました。
私は論文初心者なので、すごくためになっています。
(何より本の薄さが読めそうでありがたい…)
論文の種類や、書き方、考え方など親切に書いてあります。
合間合間に教授と学生のやりとりがあってわかりやすいです。
「嫌われる勇気」の哲学者と青年のやりとりみたいですが、こちらの本の方が発行年が古いですね。
研究者にとっては当たり前のことなんでしょうが、「文献研究」の説明の前に「文献とは何か」まで説明してあって、その位置づけや大変さも詳しく書いてあります。
それを踏まえて、文献検索の仕方、組み立て方などの手順もあり参考になりました。
文献研究についての文献、と思って期待してしまったので
内容的にはものたりなかったです。一回も論文を書いたことのない人向けの本ですね。しかし…「卒論で文献研究をするなら引用文献は20前後必要」とか
「卒論であれば先行研究のレビューで十分」とか書いてあって、
そんなんで本当に通用するもんなのか甚だ疑問です。合間に「学生」と「教員」のやりとりがはさまれているのですが
「学生」のあまりの勉強してなさっぷりに驚きます。
いまどきの学生ってこんな感じなんでしょうかね??
Amazonのレビューには上記のコメントがありましたが、これも納得です。
少し学生は頼りない感じで書かれていますが…おそらく実際は真ん中くらいなんではないかなと思います。
大学生になれる数が増えてきているので、論文に対する知識が私以上にない学生も多いのでは…私は卒論を書いたことがないので。
ではでは、簡単なレビューでした。