放送大学で目指す臨床心理士

放送大学で心理学を学ぶうちに臨床心理士を目指すようになっていました。

書籍「LIFE SHIFT」

雑誌のおススメ本の中に「WORK SHIFT」というのがあり、同じ著者つながりのこちらの本に興味を持った。

私は、基本的にはビジネス書など読まない方なので珍しいことだけれど、心理学やコーチング、放送大学の教科書と違ったものもよいかと入手して読み始めた。

読み始めてすぐから、今の勉強や仕事、生活なんかを見つめ直す意味でもとても有効な本ではないかと思い始めた。いつもなら(教科書なら)寝てしまったり、スマホに奪われる時間をすべてこちらの読書にあてると、通勤時間だけで1日40ページペースで読むことができた。

ざっとではあるが振り返って記録しておこうと思う。
ちなみに、このブログは思い立った時更新なので文体の連続性に問題あり。

 

人生100年時代到来

2016年のデータで言うと、平均年は「女性87.14歳 男性80.98歳」を記録した。

しかし、この本では世界的に平均寿命は伸びつつあり、今生まれている子たちの半数は100才を超えることを紹介している。

その親世代である30代~40代の寿命も95才くらいであろうとのこと。老後に引退前の半分の生活費で過ごすためには、私の年代(40代)で17.2%の貯蓄が必要らしい。もちろん、住居費、子供の学費とは別に貯蓄しなければならない。

このように人生100年時代の到来や長寿化については、「年金問題」「老後問題」などマイナスイメージで捉えるものが多いが、考え方を変えると、長寿化も悪いばかりではないよ。というのが全体の流れかな。

世代ごとの人生

LIFE SHIFT」では、3つの人生の例を出して具体的に解説してくれている。

  • 団塊の世代…ジャック(1945年生まれ、71歳)
  • 団塊ジュニア…ジミー(1971年生まれ、45歳)
  • 高校卒業世代…ジェーン(1998年生まれ、18歳)

例に出す年代は人口が多かったり、これからの人生を考えるにぴったりの年代だったりで、感情移入しやすく、家族を想定してのイメージもしやすい。

最近よく見る、~2.0という表現があり「次世代」という意味で使われることも多く、「web2.0」(用語)だったり「お金2.0」(書籍)、「ガバメント2.0」「ETC2.0」なんかもあるらしい。

web2.0Docomo2.0に代表されるように、

レガシーシステムに対して、新しいムーブメントの動き、または、その状態

ただし、「視力2.0」だけは意味合いが異なる

これは関係ないのが混ざっていて笑ってしまった。

この本では、上記の3つの人生を3.0の人生、4.0の人生、5.0の人生という表現で説明している。この3.0については、「学生(勉強)」「労働(仕事)」「引退(老後)」を意味するので、「次世代」という意味合いよりは「バージョン」とか「ステージ」を意味するのかな。

人生が長くなり、世の中の産業も大きく変わってきている中、今までのような勉強の仕方、働き方では成り立たない場合が多い。

だから、今からでもみんな遅くないので、計画を立ててなんとか人生を楽しめるようにがんばろう。

人生で大事なのは資産と無形資産

人生で大事なのは「資産」と無形資産である。これについてはあちこちに記載がある。「資産」というのは、お金・不動産など目に見えるわかりやすいもの。もちろんこれも大事だけれど、「無形資産」という見えない資産もあるよとのこと。

無形資産の種類は生まれつきを除くと三種類、「生産性資産」「活力資産」「流動性資産」がある。

ざっくり説明すると、「生活性資産」は、スキルと知識。
仕事で役立つ資産ではないかな。能力には個人差があるね。

「活力資産」は肉体的・精神的健康と幸福。
これは生まれつきには入らないのかな。生まれ持った身体や考え方というのはあるとは思うけれど。健康を維持したり、幸福に物事を考えられる力にあたるかな。後天的にゲットできるしね。

「変身資産」は変化と変身に必要な資産。
自分についてよく知っていること、多様性に富んだ人的ネットワークがあること、新しい経験に前向きであることなど。

結婚はリスクではない

今は独身世代が増えています。結婚しない理由として、「給料が低い」「相手が居ない」「メリットがない」「仕事に集中したい」などがよくあげらているが。

この本では、これからの人生をうまくやっていくにあたり「良いパートナーを探すこと」というのが推奨されている。

少女漫画、ドラマの世界観での「良いパートナー」ということではなく「経済的な観点から見た良いパートナー」をじっくり探そうとある。ある意味新しい角度。これドラマ化されないか。

結婚すると2人分の生活費は1.5倍で済む、これからのマルチステージを生きるにあたり働き手は多い方がよい、核家族化するより何世代もまとめて住む方が何かと便利。このような論調だ。

「家庭教育論’12」の授業を取っていた私も薄々そのようなことを考えていた。江戸時代から現代までの流れを大まかに見て、核家族化してなんだか自由に気ままに孤独に必死に過ごしているのはほんのこの数十年だけ。

親も兄弟も結局は心配だし、子ども1人家に置いて(小学校へ行く頃のイメージ)仕事しているのもどうなのかなと思っていたのだ。

私はコミュニケーションが苦にならないというか、基本的には色々話をしたいタイプなので(そら大変なことはあるけれど)、そういうの乗り越えてきたから家族は特別に近いわけで、血のつながりに限らず、同じご飯食べて同じことに泣いたり笑ったりしてたら家族みたいなもんで。

そういう、長屋暮らしというか寮生活、下宿などにあこがれていたのだ。宝くじが当たると寮母やおかみさんになりたいくらいには。

話は大幅にそれたけれど、また大人数で生活する時代が来るのではないか、いやそうやって助け合った方がみんなハッピーみたいなことも書いてあるようなないような。

あとがき

「まとめ」とせずに「あとがき」にした。まだまだ私には書評などをまとめるにはスキルがない。言いたいことが散らかりすぎる。

もっと淡々と書くべきか。

しかし、この本をやっと読み終えて、次の読書もどんどん読む意欲が湧いたし、今までの人生を振り返ったり、これからの未来を考えたりするよい機会に恵まれた。

親や兄弟に読ませたいがその忍耐力はない。しかし義理の母なら理解してくれそう。またこの本をコーチングやカウンセリングにも生かせたらと思う。